THE ORIGIN Ⅳ “運命の前夜”

前作レビュから9か月、やや遅く購入、視聴しての機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Ⅳ “運命の前夜”)Oo(・Д・)

機動戦士ガンダムORIGIN Ⅳ “運命の前夜”

前回レビュ・・・というかⅢしか本ブログではレビュしてないけど、その続きってことになる。
THE ORIGIN Ⅲ “暁の蜂起”

前回のが知りたいという人はコチラ。
THE ORIGINシャア&セイラ編4部作では、個人的に一番面白いのは歴史が大きく動き始める3作目だと思う。

原作でもやっぱり、この教導隊暴発シーンが一番印象に残っており、ガルマを唆してクーデターを実行するという意趣返しの始まりの始まりが「暁の蜂起」だ。


雑感

これまでの巻と同様、最初は長いプロローグ、前回のあらすじから始まるが、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの内容を更に反復しているため、「んなこたぁ知っとるわヽ(・Д・)ノ」って前作までを鑑賞した側からすると、あえてここまで時間つぶしとしか思えない序章を作るのって無駄に感じる。
特に積み重なって長くなっている上にⅢの内容に時間を取り過ぎてて、正直「もういいから早く始めてよ。」とぼやいたくらいだ。

全体を通しての印象、安彦氏原著のソレと比べてしまうと、原作のほうが漫画のコマでしかないのに凄みが感じられる場面がそこかしこにある。
とは言え、じゃあ原著のほうがすべてにおいてそうであるかというとそうでもなく、アニメーションとして動かすにあたってアングルに凝ってみたり、あえて迫力のある動かし方に変更してみたりと一長一短ってところだ。
それを一番感じたシーンは、ギャンブルのターバン巻いた旦那に凄むシャアの台詞のところ。
「その金はどこから?旦那ァ!!」と怒鳴るシャアの顔のアップと台詞が原作より迫力には欠けると感じた。
逆にその台詞に移るまでの下半身からあおっていき大柄な旦那よりも巨躯のように見せて存在感で圧倒するのを表現しているところは、アニメ版やっぱいいわって思った。

見どころ

うん、この巻での見どころって、スコア12対0、ジオンMS部隊の圧倒的勝利かな。
12機のプロトタイプガンキャノンに対して、ランバ・ラルのMS-04、黒い三連星とシャアのMS-05(旧ザクとかザクⅠとか言えば分かりやすいか)が4機の計5機。
テム・レイつまりアムロのおとうちゃんが主張した、「MS運用はこれまでの用兵思想を一変させるものだ」と言っているソレそのものをこの戦闘シーンで表現している。

私はそこまで詳しくはないけども、太平洋戦争期に大艦巨砲主義に傾倒し超弩級戦艦で派手に撃ち合う戦いは終わりを告げ、空母から発進する航空兵力によって、戦術が変化してしまったのと同じこと。
戦車の代わりの戦術迫撃機という用兵思想に固執してしまった連邦軍は、機動力と格闘性能、そもそも本シーンで亡くなるミノフスキー博士が提唱した用兵思想に基づき運用したジオン軍に呆気なく全滅させられる。
そういえば昔、知人がガンダムは太平洋戦争で負けていく兵站不足の大日本帝國軍がジオン軍で、欧米諸国が圧倒的物量で圧し潰した地球連邦軍のソレと同じだって言ってたことを思い出す。
横に砲列を敷いて、戦車と似たような運用で遠間合いから敵を殲滅しようとしたガンキャノン部隊は、忍者のような圧倒的機動力と殴る蹴るヒートホークで打撃するといった戦術を執るたった5機のジオン軍に完膚なきまで潰される。
それも運搬してきた母艦はおろか、随伴した航宙攻撃機も全て逸失することとなる。

この史上初となるMS戦闘シーンは圧巻である。
正直オルテガさんのヒートホークで殴りまくりは、コイツ狂ってやがると思ったけど、マッシュが装備しているバズーカで粉砕し後退するところにガイアが割って入ってマシンガンで迎撃するとことか、ただの戦闘狂じゃねぇな黒い三連星と感じ入る。
指揮にあたるランバ・ラルは旧式機っつーか、モビルワーカーから毛が生えてザクになりかけです的なMS-04で地味に戦果を挙げてるけど、実際のところ、連邦(アナハイム?)の関係者が言っていた「MS-04が金がかかりすぎて、予算を削ってできた半端モノがMS-05」ってことなので、鈍重な機体ながら性能はこっちのほうがいいのかもしれん。
ミノフスキー博士の護衛にまわったガンキャノン2機が放つ迎撃の小型ミサイルを難なくかわしきり、博士の乗る車を不安定な機体から放つマシンガンで足止めする芸当とか、やっぱザクとは違うのだよザクとは、ってかんじ。
シャアは・・・旧ザクから赤いカラーリングになってるのは原作と同じだけども、目立った戦果は余りの不利さに退却を命じた矢先の母艦を自機単身で撃沈するところか。

とにかくこのシーンが、「ガンダムを今の技術で作り直すとこんな風に表現できるんだよ」を余すところなくやってくれちゃってて感動する。

個人的に一番見たかったシーン

ついに来たでヽ(・Д・)ノ
我らがドズル閣下の「宇宙一男らしいプロポーズシーン」

今作の序盤、前回の教導隊暴発の最期でこのシーンが無かったので不安だったけど、ちゃんと描かれてた!
機動戦士ガンダムUCで再び現れるミネバ・ザビに至るまでのガンダム史の始まりを感じさせる夫婦誕生。
原作では小さく「はい」と答えるゼナ・ミア、のちのゼナ・ザビだけど、本シーンでは答えずに苦笑いするだけで終わった。
しかし、兵卒を怒鳴って部屋の外に追い出すのは、今更考えると士官学校理事長の立場を利用した職権乱用じゃねぇか、ドズル閣下・・・って思った(´・ω`・)

シャア&セイラ編エピローグ

・・・というか、既に知られているところで、THE ORIGINのシリーズは、この後もルウム編に続く。
・・・ので、4作目のエピローグはもんのすごく中途半端に終わる。

まぁしょうがないっちゃしょうがないんだけど、アレだね、シャア&セイラ編序盤に出てきたルウム戦役でのシャアザクの戦闘シーンは、ルウムが次だから観れない。

あ、あと、本作は一年戦争の登場人物の中でもホワイトベース隊に組み入れられるフラウ・ボウやカイ・シデンも登場するし、本作序盤でララァとシャアの出会いのシーンもある。

凄く不思議なのは、アムロ・レイ。
ほら、シャアの士官学校前の青年期を池田秀一さんが演じたのにはあんなに違和感があったのに、まだ怠惰な日常に生きているアムロを演じる古谷徹さんは「アムロやん!(当たり前)」そのまんまで、しかも声が少年っぽい。
そのアムロ、これがあのシリーズのヒーローで、初代の主人公か!?と疑いたくなるほど、圧倒的なヒキコモリ感である。
初代ガンダムでもそうではあったけども、色々とアカン子。
現代っ子という言葉がどこの時代のどの言葉を指すのか微妙なところではあるけど、既に35年前からPCに囲まれた世界で生きてるとこんな風になっちゃうよといった雰囲気が醸し出されてて、なんかもうスイマセンってかんじだった。

そういえば、シャア&セイラ編なのに今回セイラさんは前回までのあらすじでしか出てこなかったな・・・(´・ω`・)

ツ ッ コ ミ ド コ ロ

ミセス・キャサリン、ガラケーで通話しないでくださいwww
ていうか偽称してるのは分かるけど、ミセス・キャサリン?
カイさんは相変わらずカイさんだけど、ルウム編での不法侵入シーンは出てくるだろうな。
アレだけ派手にドンパチやらかすと、プラネテス読んだ身としては、月周回軌道上はデブリだらけで外との交通が途絶されてしまうような気がしなくもないけど、局地的なものだしそれほど被害範囲は大きくないのかな。
ゴップ提督が単なる無能ではなく、本当に政治屋っぽいかんじで印象変わった(´・ω`・)
色々とカットされているシーンはあるものの、全体的に見ると話の流れに対して余計だと思われた原作のシーンを飛ばしているようで特に問題は無かったけど、レビルさんが唱える「ハラキリ」の処し方がカットされたのは意外ではあったな。
あとは、フラウ・ボウの両親のアムロ、というかレイ家に対する印象の会話もすっとばされてた。
そうね、ご近所さんとは言え自分ちの娘が、陰気でひきこもってばっかりのランニングシャツにトランクス一丁の天パで「一応主人公」宅に出入りするのって気が気じゃないよね。
他に・・・ハロの声って、新井里美さんだったのかと、4作目のスタッフロール見てようやく気付いた。違和感なさすぎw

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